中年親父 映画監督デビュー??

前回の書き込み直後、ついに国から緊急事態宣言が出され福岡でも劇場や文化施設がすべて閉館になってしまいました。我が社でも今週からは一部の施設と本社以外ほとんどの従業員が自宅待機になりました。

まさか 文明が進んだこの時代に世界中を巻き込んだこんな事態が起こるなんて誰も想像できなかったでしょう!

いま私たちに出来る事と言えば、とにかく人との接触を可能な限り減らすことしかありません。自宅待機も重要なミッションです。ウイルスに感染しないよう、感染させないように皆で力を合わせていきましょう!!

で、ここからは先週行った社員研修用動画撮影の舞台裏です。

3月に入ってからは現場の仕事がほとんど無くなってしまったので、各部門ごとに参加できるスタッフが集まり普段は忙しくて中々出来なかった、いろいろな実技研修をちょくちょく行っていました。

研修の中で先ず力を入れたのが綱元の操作作業です。スタッフが行う舞台上の作業の中でも綱元の昇降操作は特に危険が伴います。最近は吊り物が電動で昇降する劇場が増えてきており、経験の浅いスタッフが実際に綱元で操作する場が少なくなっています。しかし古い劇場では人がロープを引っ張る手引きの綱元がほとんどですから舞台で働くスタッフとしては大道具はもちろん、照明や音響、映像のスタッフも綱元の操作が出来ないといけません。

というわけで研修中にも簡単な綱元操作を実際に参加者にやってもらったり、参加出来なかった多くのスタッフのために綱元操作の手順や注意事項を写真を張り付けた資料を作って配信してきたのですが、資料を読むより動画を見る方がわかりやすいとの声で今回綱元操作の動画を作成することになりました。

とりあえず綱元研修資料を基に台本を書いてみました。普段は当たり前のようにやっている作業なので気にしていなかったのが、いざ文字にしようとするとスタッフ間の声掛けのやり取りをセリフにするのも言葉を一つずつ慎重に選んだり、物の名前も人によりいろいろ呼び方が違っていてどの名前が一番ポピュラーなのかと周りの人間に聞きまわったりとか結構苦労しました。

台本の次はカメラのカット割りを作ることになり、研修動画撮影くらいで大袈裟かなとも思いましたが一応絵コンテも描きました(笑)

出演者や撮影スタッフには前もって台本を渡しセリフや演技を覚えてもらい、迎えた撮影当日エキストラのスタッフも集合し、いよいよこれから撮影開始というところで主役の綱元スタッフではないけれど舞台上での演技や掛け声を担当してくれるはずのスタッフが体調不良でまさかの欠席。急遽別のスタッフで代役をたてたのですが声だけの収録場面でも 緊張のあまり 声が上ずりっぱなし(苦笑) 主役スタッフは堂々たる演技でしたが舞台上の脇役スタッフが結構やらかしてくれてNGを連発! ようやくワンシーン撮り終えて早速カメラのモニターでチェックしてみると前のカットでは映ってなかったものが次のカットでは映り込んでいて撮り直しをやったりと監督初心者ならではのトラブルが続出しましたが何とか半日で撮影を終えました。

入念に動きの確認中です

用意、スタート
モニターチェック中
出番待ちのスタッフ
タイミングや動きを結構マジで指導中です
舞台上の吊り込みシーン

後日、映像スタッフが絵コンテに合わせて仮編集してくれたものを編集室で最終編集を行いました。

指示通りにどんどんつなぎ合わせてくれます

編集し終わった映像にナレーションの吹込み作業を行いました。今回は照明の女性スタッフにナレーションをお願いしたのですがマイクを前に録音するとなると普段はとても落ち着いているスタッフですが結構噛んでましたね(笑)

緊張の吹込み場面

で最後にカメラと録音を担当してくれたスタッフが全ての音声の調整やBGMを入れてくれてついに中年親父監督第一作の綱元操作動画が完成しました!!

タイミングばっちりにセリフや音楽が入っていきます

現在は社員だけが見られるように配信中ですが近日中に会社のホームページでも公開される予定です。乞うご期待!!!

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