続けてご紹介するのは、こちらも昨年の12月に大分市のホルトホール大分で 継承と創造おおいた2019 第21回大分県民芸術文化祭参加行事として開催されました「花柳笹之丞・芳村伊久之介 しのぶ会」です。
花柳流花柳会九州支部役員として九州での花柳流の発展に尽くされ、また大分県舞踊連盟の会長としても長く活躍された花柳笹之丞先生は日本舞踊だけではなく長唄、大和楽と多彩な芸道に励みながら指導を続けられ、多くのお弟子さんたちを育てられました。
2014年にも笹之丞先生の三回忌追善公演の模様をご紹介しましたが、一昨年に笹之丞先生の七回忌を終えた ご家族様 とご門弟である笹一門会の皆様とがご尽力され今回「しのぶ会」として日本舞踊と長唄の会を開催されました。
それではその模様をご紹介いたします。
演目の中で久しぶりに変わったアングルからの写真を撮ったので貼り付けました。大道具中年親父のブログも以前は舞台裏の話や写真をよく載せていましたがこの頃は真面目な舞台写真が多かったですね。
玉兎は幕開きで兎が月から飛び出してくる前にお月さまの中で餅つきをしている様子を影絵で見せているところです。客席からは中々見られない場面ですね。月の奥のスポットはこの後に月が上昇する一瞬の暗転で照明スタッフがハケます(舞台から取り出します)
万年喜猫では踊ってるところではなく猫が火鉢の裏からお尻を向けて這い出してくる場面です。
鷺娘の幕切れの場面も凄いですね! 実は今回、雪を降らせる演目が幻お七と鷺娘の2題有ったのですが最初に演じられた幻お七で 雪を降らせる担当の大道具スタッフが 少し遠慮して降らせてしまったので中年親父から「もっと降らさんか!」と怒られていたため必死に降らせ過ぎてしまいました。写真を撮りながら立ち方が見えなくなるくらい降らせてしまいました(苦笑)今更ですが お七さん、鷺娘さん ごめんなさい。
笹一門会の皆様、年をまたいでご紹介した挙句に変な話まで載せてしまって申し訳ございません。これに懲りず(汗)今後ともよろしくお願いいたします。