先日の日曜は福岡市民会館の大ホールで年末の恒例行事になっている「歳末助けあい運動 福岡民舞連盟 第39回発表会」が行われました。
この会は社会福祉の為に福岡民踊会、翠踊会、四季の会、栄奈美会がチャリティーで39回も続いている素晴らしい民舞の会です。
ところで今回のような民踊や新舞踊の会の場合は日本舞踊などの古典と違って一曲一曲が短いのでその都度緞帳を下すと幕が下りている時間ばかり増えて見ている方が退屈してしまいます。
観客の皆さんを飽きさせないよう少しでもスピーディーに次の曲を始める為に53番組のほとんど全曲暗転中に大道具を飾ります。これが結構大変で司会者がコメントを話している間のほんの僅かな時間で前の曲のセットから次の曲のセットに転換しなければなりません。
ですから大道具のパネルをいちいち人形立てに釘を打って固定する時間を短縮するために人が裏に入って1曲の間支えています。大きなパネルだと揺れないように持っているには、ある程度の技量が求められます。
大道具がたくさん飾られているとその間多くの人間がセットの裏で支えているために残った少ない人で次の曲の道具の段取りを短い時間の間に行います。その時間に手が空いていれば照明スタッフだろうが音響スタッフだろうがパネル持ちにさせちゃいます(笑)
人のやることですからたまには失敗もあります。奥に飾る川のセットなんかも曲に合わせて、たくさん種類があるのであわてて次の道具を上手側と下手側から暗転中に出してきてセンター部分で連結させようとした時にどちらかが間違って別の川を出してきていて真っ暗な中、舞台の真ん中で立ち往生ということもあります(汗)
そんな場合でも大道具の責任者が確認してから照明さんや音響さんに指示を出すのでやり替えに時間がちょっとかかりますが失敗の飾りのままやることはまずありません(ご安心を)
でもでも本当に稀ですが最後まで飾りを直しているスタッフに気づかず照明がついて飛び跳ねるように袖に逃げ込む大道具さんが発見されることもあります(苦笑)