投稿が遅れに遅れ大変申し訳ありませんが、5月3日に福岡市のももちパレスに於いて古賀理枝バレエスタジオさんの20周年記念発表会が開催されました。
古賀理枝バレエスタジオさんは20年前に唐津教室を開設以来、宗像、岡垣、春日、筑紫野等と福岡市近郊で大勢の生徒さんにバレエの素晴らしさを熱心に指導し続けていらっしゃいます。
今回の20周年記念発表会は第1部の「バレエコンサート」で幕を開け、第2部の「不思議の国のアリス」、そして第3部がナゴヤ・テアトル・ド・バレエ芸術監督 深川 秀夫先生の振付・演出による「白鳥の湖」と、大変内容の濃いプログラムでした。
会場のももちパレスですが、天神から地下鉄でわずか10分程度とアクセスは抜群、キャパ(キャパシティー:客席数)も800名と利用されるお客さんにとっては、とても良い劇場なんですがバレエの裏方とくに私たち大道具にとっては、かなり戦わさせられる劇場なんです。
以前紹介した飯塚のコスモスコモンさんと同様に吊り物バトンの飛びタッパ(どれだけの高さのセットを舞台の上部に隠れるまで吊り上げられるか)が低いため仕込み作業も通常の倍近くかかり、リハーサルから本番にかけて休憩の度に吊り物の幕類等をたくし上げたり、降ろしたりと大忙しです(決して悪口ではありませんので、中原館長、杉田副館長怒らないでください)
その上に今回は第3部「白鳥の湖」の幕間が休憩なしの演出でしたので、舞台転換に要する時間が、かなりタイトで一日目の場当たり稽古では撃沈、道具転換の為のテクニカルリハーサル、通し稽古と回を重ね、さらには我が社の強み = 全社一丸!! 照明のステージ係りさん、音出しの音響さん迄使って何とか転換できるようになっていたんですが、本番の転換で肝心の中年親父の私がやらかしてしまいました(汗)
白鳥の湖ではおなじみの悪魔ロットバルトが登場する大きな岩場のセットを舞台袖に引っ込め3幕の宮殿のセットに転換する際に袖幕と袖幕の間の狭い隙間を通り抜けさせるのですがホンの少し岩場の台車がコースを逸れて岩場のてっぺんに袖幕を引っ掛けてしまい、どうしても外れません。音楽は容赦なく続き3幕の幕開きの音が迫ってきます。久しぶりに焦りました!しびれました!!何とか幕開きまでには脱出できましたが、ちょうど岩場があった位置に降ろしてくる宮殿のセットの一部が幕開きに僅かながら間に合いませんでした。
古賀理枝先生、梅野公徳先生、深川秀夫先生、関係者の皆さん 本当に申し訳ありませんでした。そして舞台監督のO君、久しぶりに一緒に仕事をしたのに私のせいでさらに白髪の数を増やしてしまったのではないかと心配しています。迷惑をかけてゴメンナサイ。